はじめたのは姉への憧れ
幼少期、姉2人が習っている様子に憧れて日本舞踊を始めました。母が師匠という環境ではありましたが「舞踊家になる」といった発想は無く、進められる事もありませんでした。それでも大好きな習い事でしたので、進学・就職と同時進行で、日本舞踊師範、和装着付師範の資格を取得いたしました。

本気で学ぶきっかけは同世代の舞踊家さん達
社会人5年目になった頃、ひょんな事から「日本舞踊家が踊る民踊舞踊」という企画にお誘い頂き参加。その企画で御一緒した日本舞踊家さん達との出会いが私の大きな転機でした。同世代の舞踊家さん達は、日本舞踊を仕事とし、ほとばしる躍動感がありました。味わった事のない筋肉痛と闘いながら必死でついていく中で、日本舞踊家という仕事、日本舞踊そのものに興味を持ちました。真剣に勉強したいのならと、師匠のそばに付くようになり、加えて師匠のススメで外のお稽古場へ会社務めを続けながら4年ほど通わせて頂きました。初歩的な事から学び直し密度の濃い充実した期間でしたので、舞踊家さん達との出会いとその4年間は、今でも私の原動力となっています。
周りの理解と協力があって今がある
その後、結婚をしても活動は続けてはおりましたが、出産子育て中は一旦仕事としては離れる事となりました。離れている間、母の活動から垣間見る伝統芸能の世界は、私のすぐ目の前にある日常とは別世界のものでした。10年が過ぎ、家族の理解とススメもあり徐々に伝統芸能のお仕事を再スタートしました。すっかり景色は変わり浦島太郎な感覚ではありましたが、何とかライフワークとして現在に至ります。復帰に至る過程、復帰する節々で、支えて下さる方にも恵まれたのだと思います。復帰して良く思うのは「人生を楽しめ」ということ。先人からのメッセージでもあり、自分に正直に進もうと思います。
大切にしたいこと
以前、公演に足を運んでくれた友人が「伝承の仕事って、伝統を伝えるのはもちろんだけど、日常とは別の世界を届ける役目があるよね。人はそれぞれの日常から別世界を買い物しに来ているんじゃないかな」と言いました。私の原点は「踊るのが好き、着物がすき」という気持ちですが、それを共有する人あって豊かに成立する世界です。友人の言葉はどんなときも忘れないでいたいと思います。
数百年の歴史あるこの世界には、まだまだ楽しい発見が沢山です。これからも伝承と一期一会を大切に、分かりやすく、魅力を伝えられるような活動を心がけていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。
坂東流日本舞踊師範 坂東 映司(ばんどう てるし)
和装コンサルタント 映 あいこ(えい あいこ)














