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5日目【5/12金曜日】

◎ 旅の疲れあり。朝食はパン&スクランブルエッグ&パイナップル&コーヒー

◎ 全員で今日の会場となるCCF(フランス文化センター)へ

◎ 会場の設計を見て、それぞれの演目の変更必要箇所のチェック。楽屋のチェック。

◎ お弁当を貰って、一旦、宿に戻り、宿の庭で出演者5人でお弁当ランチ。

◎ 少し休憩をして15時に宿を出発。16時に楽屋入り。

◎ リハーサル開始。30分後に停電・・・ 復帰の目処たたず、暗闇の中リハーサル続行。

◎ 19時30分の開演に向けて、支度に入る。

◎ 予定を10分押して開演。順調に進む。

◎ 母の舞台の黒子。自分の2回目の「藤娘」を無事に終える。

◎ それぞれにプチハプニングはあったものの、公演自体は無事終了。

◎ 装置・衣裳など撤収後、楽屋脇で全員で遅い夕食。それぞれ反省に沈みがち。

◎ 宿に戻り、公演の後片付け&洗濯を済ませ、就寝。


昨夜の移動の疲れから、何だか疲れを感じながらの起床。

相変わらず朝はとっても元気に動き始める母。エライ。

7時まで寝ようと前の晩に約束しても6時には動き始めるので、

どうしても就寝が母より遅くなる私としてはツライ・・・。

だが、この国は「コーラン」という目覚まし時計が5時半過ぎに流れるので、仕方ないか・・・

家で食べているようなスタイルの朝食。なんかホッとする。

朝食を済ませると早々にスタッフは今日の会場へ出発。

この旅、現地に着いて初めて会場と出会う。

それまでは会場の見取りなどの情報は一切ナシ。

なので、スタッフは着くと同時に会場へ行き、公演開始時間までに、

一切合財の装置のセッティングをしなくてはいけない。

インドネシアの舞踊は、屋外スペースで生演奏にあわせてが定番なので、

室内装置は無いに等しく、あったとしても、ほぼ使えないものになっている。

今回の会場もとても会場作りが困難なものだったらしいのだが、

今回の現地サポートが、日本との交流経験のある

若手劇団「ガラシャ」という団体だったので、

手際の良い動きで準備が整っていったとのこと。

今回はスタッフが本当に本当に大変な旅だった。

私達が床に立てるのもスタッフの努力あってこそ・・・

疲れを押して、常に前を向いて準備を整えるスタッフに心から感謝。

スタッフに1時間ほど遅れて、パフォーマーも会場入り。

ジョグジャカルタは歴史と近代がミックスされた街という印象を受ける。

CCF(フランス文化センター)は白と水色のペイントで小さなオープンカフェみたいなものがあったりしてカワイイ建物。

会場はすり鉢形式の箱スペース。

廊下に楽屋となるスペースを用意して貰う。

会場にあわせて、自分のパフォーマンス時の出入りの変更などを各自チェックする。

今日は会場の外の廊下スペースが楽屋。白い壁で明るい感じがしたけど・・・

通常なら会場入りと楽屋入りは区別されず、

会場入りのまま楽屋入りしちゃうもんだけど、

こちらでの生活は水道事情が日本とは違うので、

髪の毛を結ったり、顔を洗ったり、支度は宿でやった方が数段楽なので、

今回もやはり、パフォーマーは一旦宿へ戻る。

用意された楽屋弁当を持って帰宿。

宿の小さな食堂は、外でも食事が出来るようになっているので、

パフォーマー全員でランチタイム。

日本を出る前に、それぞれがインドネシアの生活においての注意事項をまわりから促されていきている。

共通しているのが、 「鶏肉に気をつけろ」 「水に気をつけろ・生野菜や氷は食べるな」 ってこと。

今日のお弁当はでっかい『フライドチキン』

辛味香辛料の多いこの国で、それぞれ腹事情はおもわしくない・・・

それに加えてチキンということで、

明るい顔をしながらのランチも進みがにぶい

支度を整えて、再び会場へ。

16時から出来上がった会場でリハ開始。

母のリハ中に停電・・・。

待っていてもいつ復活するかわからないということなので、ライト無しでリハ再開。

暗い室内をスタッフが懐中電灯で照らしてくれる。

小さな光を便りに室内空間を確かめながらリハ終了。

時刻は既に17時半・・・。

会場2時間前、ということで白塗りの私はみんなより先に支度に入ると、ちょっとして電気再開★ 

思わずスタッフ全員で拍手をし喜びあう。

開場まで電気がつかなかったらどうする?

という心配はしなくて良くなった。 でも、電気は暗くって、白塗りには致命的。

自分の白さが分からない・・・結局、思ったより白さの足らない白塗りが出来上がっちゃった・・・

まわりの人にはそんな気にならないことだけど、

私としては自分自身に不満タラタラで、

ちょっと機嫌が悪くなってしまった。

母の舞台、無事終了。

今日のお客様は先日に比べると大人しめ。

でも温かい空気を感じた。

黒子衣裳から自分の衣裳&カツラへチェンジして、いざ私の舞台。

今日は本格的に暗闇空間で立ち位置を探らなくてはいけないので、

出番前に不安と緊張。無事に出ていけました。

先日の反省点を胸に、自分の演目を勤める。無事に終了。

今日は私の次の演目でプチハプニングが重なってしまう。

どれも機器の不具合からくるミスで・・・緊張感が走る。

全演目終了。お客様の温かい拍手で幕を閉じる。

装置・衣裳など撤収後、楽屋脇で全員で遅い夕食。

ハプニングに対し、反省に沈むスタッフの顔が気になる。

宿に戻り、疲れているけど何だかまっすぐ部屋に戻る気分でないみんな。

時間は遅いが食堂で今日のプチ打ち上げ。

インドネシアには宗教の関係から酒類が無い・・・

でもここの宿は冷えたビールが用意されていて、普段のまない私もビールを飲む 

グビグビ♪おいしい 落ち込んでたスタッフも元気になったみたい。

そして、元気印な先輩パフォーマー達。

昔の記憶や知識をフルに出し合い、演劇、舞踊談義。

みんな半世紀を過ぎた年齢・・・語るは熱い!

こんな熱いメンバーだから実現したこのツアーだと実感する。

先輩達に尊敬の念を抱き、胸に野望が膨らむ私の夜中の洗濯の手は軽かった

この旅で唯一の洗濯機のある宿。

星空の下のロープに干しながら、明日からまた頑張ろう!って思う 深夜2時過ぎ就寝。

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